奥山由之 × 田中義久 × 東京印書館:Reading / windows
奥山由之 × 田中義久 × 東京印書館
手にひらサイズの丸背の上製本。
what is a “window” ?から始まるテキストの型押しが印象的な表紙。開くと何も書かれていないページが連続して続く。 そう、これはアートブックというよりノートブックなのだ。
何かを綴るためのノートブック。誰かへの言葉、自分への言葉、誰へともないとりとめもない言葉を綴るための1冊。連続を断ち切るかのようにそこに挿入されるwindowの写真が、言葉の記憶を繋いでくれる。
東京のどこかの街角でwindowを目にするたびに、そこに綴られた言葉を思い出すだろう。奥山は”窓を見つめることは、見知らぬ誰かと見つめ合うことに等しいと感じた”と。
このノートブックはその先に踏み込み、さらに個人的な感情を大事に包み込むような形へと進んでいる。 ここに綴じられたセンチメンタルな窓は、どこにでもないこれを手にするその人だけの窓だ。
大切な誰かに贈りたい1冊。
Print House Session 4つの印刷会社、4人のデザイナーがそれぞれタッグを組み、1人のアーティストの作品集を制作するという企画
今回は、写真家・奥山由之の作品「Windows」から4冊の本が生まれました。
デザイナーは田中義久、上西祐理、岡﨑真理子、アーロン・ニエ。
印刷会社はサンエムカラー、東京印書館、Live Art Books、山田写真製版所の4社。
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