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PURPLE

勝又公仁彦 Remains 表紙帯B(長崎/紫色)

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広島と長崎で撮影された被爆樹木。戦後80年、生のレクイエム

 

写真集『Remains』は、写真家・勝又公仁彦が、2005年8月、広島と長崎で被爆樹木と呼ばれる木々を夜の闇の中で撮影したシリーズである。
爆心地から約2キロ圏内で生き延びた木々は、今もなお原爆の痕跡をその身体に刻み込んでいる。
幹の一方には焼け焦げ、緊張した樹皮が残り、反対側ではそれを補うかのように膨張や傾きが生じている。
そこには、破壊を受けた後も生きる、時間を内包した形態がある。
木々のかすかな「呼吸」を捉えるため、撮影は夜に行われ、単なる記念碑でも象徴でもなく、いまなお戦争を内在させた存在として被爆樹木が写されている。

「Remains」とは、残骸ではなく、原爆がこの世界に残し続けているものの総体を指す。
本書は、終わったはずの戦争が、いまだ生の内部で続いていることを静かに示し、生きているもののための鎮魂として、わたしたちの現在を問い返す。

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被爆樹木の中でも戦争は終わっていない。 それは痕跡や記憶にもなれず、今も生身に起こっている現実である。 「REMAINS」はその生きている見えない戦争の様を写し出す。 それらの写真を見ていると、実は樹木ではなく、世界の方が朽ち、 ゆっくり消えてゆくように思えてくる。──── 伊藤俊治


被爆建物と被爆木、どちらも被爆遺産であるが決定的な違いは、 被爆木は生き物であるということ。被爆の傷跡を残しながら、 これまで生き続けてきて同じ時間を過ごしている。 その自己修復力に勇気づけられた被爆者も多い。 被爆建造物は被爆時点で時間が凍結しており、 破壊と軍事を象徴するものであるのに対し、 被爆樹木は生命と再生・復活という未来への願いを人々に感じさせる。──── 鈴木雅和

 

 

Base 赤々舎ページより引用

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