沈黙とイメージ -写真をめぐるエッセイ-
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あたり
問いつづけ紡がれた 魂のエッセイ
「沈黙の地平を そこに潜んでいる無数の生のありようを どうにかしてただそれがあるように 言葉でたぐり寄せることは できないものだろうか ── 」
過去のテキストを厳選し、日本の写真家ら11名について書かれたテキストと、巻頭の書き下ろしテキストを日英2カ国語で収載しました。
また、プロジェクト「ルワンダ ジェノサイドから生まれて」についての制作ノートも併せて掲載しています。
「写真を見ることとは何か」「他者の痛みを想像するとはどういうことか」という根本的な問いをめぐって紡がれてきたその思考と独自のアプローチを、初めてまとまった形で示すものです。
本書は、造本デザインにも注力し、思想を手渡せるような佇まい、文字の組み方を目指しました。
テキスト内で取り上げられる作品を2点ずつ、カラーで紹介しています。
図版としてではなく、これらの写真がなければ存在しなかったテキストの扉として、一枚ずつページに貼り込まれました。
見ることと書くことを往還しながら、わからなさを身をもって引き受け、静かに生み出された切実な言葉たち。
日英2カ国語で刊行することにより、いまだ少ない日本発の写真評論集として、また日本写真へのイントロダクションとして、海外でも幅広く読まれることを目しています。(2022年6月 重版)
<目次より>
沈黙とイメージ
他者、距離、イメージ−−鷹野隆大
写真の白、鈴木理策の白
鈴木龍一郎のオデッセイ
Absence−−馬場磨貴
写真という生へ向かって−−志賀理江子
二つの極の間で−−十文字美信
見える傷、見えない傷ーー土門拳『ヒロシマ』と他者の痛苦をめぐって
建築の経験−−鈴木良
ここに、と彼女は言う−−志賀理江子
暗闇が導くもの−−オサム・ジェームス・中川
闇の先へ−−新井卓
Tryadhvan−−古賀絵里子
平木収さんのこと
ルワンダ・ノート
出版社HPより
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