浅田撮影局 まんねん
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一家全員でさまざまな職業や場面になりきるユニークな家族写真が大きな話題を呼び、写真界の芥川賞と呼ばれる木村伊兵衛写真賞を受賞し、ついには映画化までされることになった写真集『浅田家』。
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その著者、浅田政志が放つ新作「浅田撮影局 まんねん」は、自身が地元の撮影局の二代目に扮し、やはり家族みんなの力を借りながら、家族写真/記念写真の新たな可能性を追求したシリーズです。
メインは息子・朝日くんの誕生をきっかけに、我が子を被写体に新しい試みに挑んだ作品。特注の畳を舞台に日本各地の縁起物と一緒に撮ることから始まり、縁起のよさそうな人を見つけては抱っこをしてもらい、さらには縁起のよさそうな場所へ足を運び撮影する。我が子の成長とともに変化していく、微笑ましさとめでたさ溢れる作品に仕上がりました。 それに加えて、『浅田家』を彷彿とさせる、家族で「浅田撮影局」の日常を再現したスナップや、父を被写体に遺影写真の可能性に挑んだ作品も一部収録し、家族写真のフルコースといった内容になっています。
生まれたばかりの子どもの成長を見守り、遺影写真で亡くなった人を偲ぶ、人の生き死にと共にある家族写真。
「千年も万年も」の幸福を願い、浅田の試みはこれからも続いていきます。
かつてないほどストレートで力強い、「家族写真の真髄」をご覧あれ!
浅田政志(あさだ・まさし)
写真家。1979年三重県生まれ。日本写真映像専門学校研究科を卒業後、スタジオアシスタントを経て独立。2009年、写真集『浅田家』(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。著書には東日本大震災の津波被害にあったアルバムや写真を洗浄し、持ち主に返す活動をする人々を約2年間にわたって撮影した『アルバムのチカラ』(2015年赤々舎刊)などがある。