深瀬昌久『Hibi』（MACK）

 写真展「私景’ 92」で発表された深瀬昌久最終作のひとつ

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1991年12月から約1年間、舗道やひび割れを撮影したものをプリントし、その上からドローイングや着彩、または深瀬自身の指紋や印章を押されたシリーズ。

「私景’ 92」で発表した4ヶ月後に新宿ゴールデン街の階段から転落し、脳挫傷を負ったことから、その後20年特別養護老人ホームで介護を受けながら過ごす。 

「『道のひび』いつも下を向いて歩いていた。道はぼくのように傷んでいた、うつさせてもらったお礼にせめてお化粧をしてなぐさめてあげた」

― 「私景’ 92」の会場に貼られた深瀬の文章『MASAHISA FUKASE』より

Graphic Design: Lewis Chaplin
Size: 160 × 260mm
Pages: 240 pages
Binding: Hardcover
Published in April 2016
Publisher: MACK